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吉貝耍は東山区の行政管轄に属する村落の一つで、西南は柳営区と亀重渓を境に隣り合っています。嘉南大圳を過ぎ、村内に入ると民家が集中しており、道路が整然としています。村民の多くは農業に従事しており、作物は米がメインで、そのほかマクワウリやトマト、パイナップルなどのフルーツを植えています。全村は約360戸で、人口は約1500人、居民の多くは段姓が多く、村民全体の3分の1を占めます。次ぎに潘姓、李姓、程姓となっています。

居民のほとんどが「阿立母(アリバイ、壺に宿るとされる神格)」の忠実な信徒で、家の神棚の上あるいは下に「阿立母矸仔」を祀っています。このように密な信仰現象が見られる地域は、台湾本島では非常に珍しいです。

居民のほとんどが「阿立母(アリバイ、壺に宿るとされる神格)」の忠実な信徒で、家の神棚の上あるいは下に「阿立母矸仔」を祀っています

吉貝耍の重要な儀式

壺の水を換え、清める:
壺の水を換え、清める:毎月1日、15日には「公廨」に特別に祀られた壺の水を換え、清めます。1日と15日の両日、現地の人々は公廨に向かい、阿立母(アリバイ)に「三向礼」を行います。
番仔換年:
と呼ばれる儀式:農暦3月29日は阿立母(アリバイ)の誕生日で、「番仔換年」とも呼ばれます。阿立母(アリバイ)の誕生日には特に盛大な祭りは行われませんが、村民はビンロウなどの供え物を準備し、公廨の阿立母(アリバイ)にお参りに行きます。
放向:
と呼ばれる儀式:農暦7月1日の午後「放向」を行います。これは壺の中に閉じこめられていた「向魂」を放つというものです。向魂を放つ時、同時に大公廨にある「安七星」で、七星を代表する七枚のサトウキビの葉を使用して、公廨の四方を呪文を唱えながら囲みます。こうして、放たれた向魂は大公廨でやっかいを起こすことはなくなります。
普渡(お盆):
農暦7月29日の正午過ぎ、村民は普渡の供え物である「粿(台湾風の餅)」や「チマキ」を用意します。夜には「砳」や「粿」の法器を叩いて、「案祖」、「案工」、「阿立母」を迎えます。祭祀は手に法器の「砳」や「鏘」を持ちながら、村中を敲いて回ります。こうして、向魂に壺の中に戻るように知らせるのです。これに似た儀式が漢人にもあり、中元節の「開鬼門關(鬼門を開ける、閉じる)」と同じ意味です。
開曲向:
毎年農暦8月15日夜に「開曲向」し、吉貝耍村では牽曲の練習が始まります。練習前に団員が先に阿立母(アリバイ)に「三向」することは不要です。

台南市東山区東河里。ここの古い地名は「吉貝耍」と呼ばれ、阿立母(アリバイ)信仰が行われています。これは平埔族の中でも、シラヤ族蕭龍社に伝承されている文化です。毎年農暦9月5日、祖先が無事に台湾に上陸したことを記念した日でもあり、また当地の長老によるとこの日が「阿立母(アリバイ)の生誕千秋日」でもあり、集落で一年に一度の盛大な祭典が行われます。祭典は主に「夜祭」と「哮海」であり、夜祭は参拝者がここの神に祈ることです。阿立母(アリバイ)と台湾原住民の諸部族の祖霊信仰には関係があります。「哮海」は吉貝耍では祖霊を慰めるためにここで独自に発展したもので、蕭龍老家の祭典を懐かしんで行われています。

夜祭の日時は農暦9月5日子の刻、祭儀の詳細は以下の通りです:

献猪
豚は夜祭に欠かせない重要な供え物で、その昔は「献猪」と言って、その場で絞め殺した後に阿立母(アリバイ)に捧げました。今日では絞め殺した後の豚を購入したり、あるいは借りてきたりしています。豚は特製の竹棚に置き、その前にその他の供え物を置きます。
神に降臨を請うため、 捧げた豚に酒を与える儀式
尪姨が祈祷の言葉を念じた後、阿立祖(アリツ)、阿立母(アリバイ)と太上老君の降臨を請い、尫姨が豚の口に3度米酒を流し込みます。
お礼参り、 火渡りで清める儀式
尪姨が豚を捧げた人たちに、なぜお礼参りをするのか尋ね、その後これを阿立母(アリバイ)に報告します。そして、稲草を燃やし、豚を叩いて邪気を払ってから阿立母(アリバイ)に捧げます。
行覆布礼"という儀式
豚の身体の上に大きな白い布をかぶせ、その他の霊にこれが阿立母(アリバイ)への供え物であることを知らせます。また、蚊やハエからも防ぎます。
敬酒祭拝" という儀式
主持祭儀之人跪拜於豬隻前,依序將米酒到入酒甕中、供杯中,向祖靈敬酒。30分眾進行一次「敬酒祭拜」儀式,連續五次。
牽曲祝賀" という儀式
祭儀の主催者が豚の前に跪き、順番に米酒を酒瓶の中に入れ、祖霊に捧げます。30分に一度この儀式を連続5回繰り返します。
擲 請示" という儀式
尪姨は5回目の敬酒祭拝の後、ビンロウを半分に割り、「尪」とし、阿立母(アリバイ)に今日の祭典が満足であったかどうか、豚を片づけて良いかどうか、お伺いを立てます。もし「聖杯」であれば、後半の儀式を進めます。
翻猪點収" という儀式
尪姨が刀の背で豚の頭を叩いて、大きな白い布を開き、人々は豚の身体をひっくり返します。刀で豚の各部位を叩き、豚が収められたことを意味します。吉貝耍の祭典儀式の規定によると、豚を自分たちで絞め殺すか、あるいはすでに殺した豚を購入するかに関わらず、豚の頭は必ず残し、翌日最後のお礼参り「願尾」をします。こうして、完全にお礼参りが終了するのです。

資料源:吉貝耍文史工作室サイト

最終更新日:2019 / 06 / 28
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